2021-11-02

【2021年11月】5大総合商社の決算日程&注目決算2選

この記事では、5大総合商社の決算日程と個人的な注目決算をまとめてご紹介します。投資は自己責任ですが、参考程度にどうぞ。

5大総合商社の簡単な特徴

まずは、5大商社それぞれの簡単なご紹介から。

1.三菱商事(8058)

資源は原料炭、LNGが主体。子会社のローソンなどの食料や機械をはじめ、非資源事業の基盤も厚い。

主な資源権益:原料炭、鉄鉱石、銅、原油・天然ガス

2.伊藤忠商事(8001)

非財閥系。繊維や食品に強みがある。近年では機械、情報など収益力抜群の非資源事業が牽引。子会社はファミリーマートを中心に有力企業が多数ある。

主な資源権益:石炭、鉄鉱石、天然ガス

3.三井物産(8031)

鉄鉱石を筆頭に原油にも強い。最近は自動車関連、病院事業も復調傾向。

主な資源権益:鉄鉱石、石炭、銅、原油・天然ガス

4.丸紅(8002)

海外中心の発電事業は商社でも強みを持つ。
穀物やバルブ、農業科学品も強い。

主な資源権益:原料炭、銅、原油・天然ガス

5.住友商事(8053)

CATV、TV通販などのメディア事業が安定収入源。リース事業、鋼管で商社首位を走る。資源に関しては非鉄が中心。

主な資源権益:一般炭、鉄鉱石、銅、原油・天然ガス

5大商社2021年11月決算日程(予定)

日時の早い順で表示しています。

5大商社2021年11月決算日程(予定)
11/2 13:30三井物産
11/2 14:30丸紅
11/4 13:30住友商事
11/5 13:30伊藤忠商事
11/5 14:00三菱商事

注目決算2銘柄

商社のなかでも、11月決算で特に期待のできる2銘柄について。
ここ最近資源価格が高騰している点に注目しています。
国内企業にとって資源価格の高騰はコスト増につながり、ネガティブな印象を持つ方も多いようです。しかし、コモディディ関連を手がける総合商社にとっては思わぬ追い風となることも多いです。なかでも今回は原料炭に強みを持つ三菱商事、丸紅が決算内容ポジティブなのではないかと考えました。

直近約3ヶ月間の原料炭の価格推移はこのようになっています。

 原料炭先物ベース(8/2-11/1の推移)

三菱商事

理由

原料炭の価格は直近の高値から徐々に下がってきています。しかし、約3ヶ月単位で見ると先物ベースで8/2は2000前後で取引されていたものが11/1時点では3600までの上昇を示しています。
1Q決算では資源(特に原料炭)の価格高騰による恩恵があまり反映されておらず、今回の2Q決算では1Qよりも業績寄与される形になるのではないかと考えられます。また、1Qでは上方修正がなかったので、2Qこそはと期待です。

丸紅

理由

こちらも2Q決算。業績の会社予想を出していないため、上方修正に関しては未知数ではあるものの、前回決算で急激な業績回復が確認できたこと、原料炭の価格高騰を含む資源価格の高騰を受けておそらくサプライズ性のある決算となるのではないかと予想できます。業績に応じて配当(配当性向25%)の上方修正も発表される可能性があり、コンセンサス対比で内容が良ければ、短期株価もポジティブな動きとなるのではないかと考えます。

まとめ

資源価格の高騰が意識される今だからこそ、商社株に勝機があるのではないかと考えます。そのなかでも、優劣は生じるはずですし、思わぬサプライズ決算が飛び出す可能性も同時にあります。
商社だから買うのではなく、特色を見極めて投資する必要がありそうですね。

三井物産について

 ※今回原油に特に強いとされている三井物産について注目銘柄に挙げていないのは、1Qにおいてすでに大幅な業績の修正、500億円を上限とする上方修正を発表していることを理由としました。

こんな人が書いています

ぱぱ ぐらし
ぱぱ ぐらし名古屋×ぱぱ×看護師
名古屋に住んでいる2児のパパ。
ある日空を見ると仕事のことばかり考えていたことに気づく。
それをきっかけにくらしと育児、生き方に目線を向けた生活を目指す。
シャイなのでパパ仲間のつながりを模索する30代。
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